
S&P500指数で「デッドクロス」が発生したとか聞いて、不安しかないにゃ〜。。

嫌な雰囲気が立ち込めてるよね。今日は、株式市場でよく耳にする「デッドクロス」について話した後、対処法と今後買うべき投資信託について解説していくね。

デッドクロスを調べると、弱気相場の始まりを示すとあったけど、実際にはどうなのかにゃ〜??

歴史的なデータや具体的な例を交えながら、投資家としてどう対処すべきかを見ていきましょう。
デッドクロスとは?
まず、デッドクロスについて簡単に説明します。
デッドクロスとは、短期の移動平均線(例えば50日移動平均線)が長期の移動平均線(例えば200日移動平均線)を下回る局面を指します。

これは、市場のトレンドが下向きに転じたことを示すテクニカル指標として知られています。一般的には、弱気相場の始まりを意味するとされていますが、実際の市場の動きはもう少し複雑です。
2025年4月16日現在のS&P 500の状況
2025年4月16日現在、S&P 500の50日移動平均線は5686.97、200日移動平均線は5749.82となっており、50日移動平均線が200日移動平均線を下回っています。

つまり、デッドクロスが発生している状態です。
これは短期的な弱気シグナルと解釈されることが多いですが、過去のデータを見ると、1年後には市場が回復しているケースが多いことがわかります。ここからが本題です!詳しく見ていきましょう。
過去のデッドクロスの例とその影響
過去の例とそれによる影響について、詳しく紹介・解説していきます。
2022年 S&P500 デッドクロス発生時
2022年3月にはデッドクロスが発生し、その後S&P 500は約5%下落し、6カ月間で最大12%の下落を記録しました。

しかし、その後2023年2月には50日移動平均線が再び200日移動平均線を上回り、「ゴールデンクロス」が形成されました。

これは市場の好転の兆しと受け止められました。結果はもちろん株価の急上昇!今回の2025年相場もいつこの状態になるかわからないからこそ、リスク管理と、攻めるための備えが必要となります。
moomoo証券によるバックテスト
さらに、歴史的なデータを見ると、デッドクロス後に1年間保有した場合の勝率は約66~69%で、平均リターンは6.3~26%と報告されています。

例えば、moomoo証券がSPDR S&P 500 ETF(SPY.US)を対象に実施したバックテストでは、デッドクロス発生時に購入し、1年間保有した場合の平均勝率は約69%、平均リターンは約26%でした。
ちなみに、私も個別の米国株投資で利用しているmoomoo証券ですが、スマホ特化型で扱いやすく、手数料の低さが魅力です。
また、リアルタイムに近い情報がどんどん送られてくるので、投資戦略を立てる上で有利です。概要欄から登録することで、500円のキャッシュバック+最大10万円分の米国株がもらえます!概要欄からぜひどうぞ!(諸条件を満たす必要があります。)
2000年,2008年のデッドクロス
話を戻して、デットクロス形成時は注意も必要です。2000年のインターネットバブル崩壊後や2008年の金融危機時には、デッドクロス後に大幅な下落が発生し、15%〜最大39%の下落を記録しています。
つまり、デッドクロスは必ずしも市場の崩壊を意味するわけではありませんが、大きなリスクが伴うこともあり得るのです。

2020年のコロナショックの時は、デッドクロス形成後、たったの7日後から回復を始めました。2022年の時は、6ヶ月ほどかけて下落が続き、約1年後のゴールデンクロスでようやく回復へと向かいました。
弱気相場でも推したい投資信託5選
過去のデータを見ると、勝率的には買いが有利だと出ていますが、リスクもそれ相応にあるということがわかりました。このような相場の中で、私が投資するならこの5つ!という投資信託を選びました。選んだ選定基準、概要、選定理由、1年後の想定リターン、リスクについて1つずつお話ししていきます。
投資信託の選定基準
以下の基準に基づいて投資信託を選定しました:
選定した投資信託5選
1. 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド

- 概要: S&P 500指数に連動し、米国最大の500社に投資。経費率0.077%、成長・つみたて投資枠対応
- 選定理由:
S&P 500は米国経済の成長を反映し、デッドクロス後の1年で平均10%以上のリターンを記録。過去の例では、2022年のデッドクロス後に6カ月で12%下落したが、2023年にゴールデンクロスで回復したように、長期目線で期待できる。低コストで新NISAのつみたて投資枠に最適。 - 1年後の想定リターン: 約+25.22%の上昇を予測。
- リスク: 関税による短期的な下落リスクがある。
2. eMAXISSlim新興国株式インデックス

- 概要: 新興国市場の大型・中型・小型株に投資。経費率0.1518%。成長・つみたて投資枠対応
- 選定理由:
新興国は長期的な成長ポテンシャルが高く、米国市場のリスクを分散。過去10年間で年率3.59%のリターン。トランプ関税の影響で中国関連株が変動する可能性があるが、分散されたポートフォリオがリスクを軽減。 - 1年後の想定リターン: 約+4.76%。
- リスク: 地政学的リスクや通貨変動による短期的な下落可能性。
3. SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド

- 概要: 米国債券市場全体に投資。経費率0.154%。成長投資枠対応
- 選定理由:
債券は株式市場の変動を抑える安定性を提供。過去30年間で年率4.30%のリターン。2025年の利下げ期待により債券価格の上昇が見込まれる。 - 1年後の想定リターン: 約+6.51%。
- リスク: 利上げが予想以上に進む場合、債券価格が下落する可能性。
4. SBI・V・米国小型株式インデックス・ファンド

- 概要: 米国小型株市場をカバー。経費率0.1138%。成長投資枠対応
- 選定理由:
小型株は経済回復時に高いリターンを提供。過去10年間で年率9.4%のリターン。新NISAの成長投資枠での一括投資にも適している。 - 1年後の想定リターン: 約+44.44%。ただし、この予測はやや楽観的。
- リスク: 小型株はボラティリティが高く、短期的な下落リスクが大きい。
5. 楽天SBI SCHD

- 概要:ダウジョーンズUS.dividend100インデックスに連動。運用手数料0.1238%。成長投資枠対応
- 選定理由:
高い増配率を誇り、過去10年間で10~11%の増配。配当利回りも約3.7~3.9%と高い。新NISAの成長投資枠での一括投資、積立投資にも適している。 - 1年後の想定リターン: 約17.3%。
- リスク:為替レートの下落が価格の下落につながる。
デットクロス時の投資戦略
おすすめ銘柄を5つ紹介しましたが、最後に、これらを用いた投資戦略を考えてみたので、紹介します。
つみたて投資枠の活用
つみたて投資枠で購入可能な、「①楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」「②eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、ドルコスト平均法を活用。市場下落時に安値で購入する機会を増やす。デッドクロスが形成され、弱気相場であることから、つみたてがもっとも有効な投資手法だと考えています。
成長投資枠の戦略的投資
成長投資枠で購入可能な、「③SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド」「④SBI・V・米国小型株式インデックス・ファンド」「⑤楽天SBI SCHD」を市場の底値で一括購入。割安で仕込むことができる。ただし、タイミングを見極めるのは難しく、リスク管理が必要。
リスク管理
ポートフォリオの分散を徹底し、2000年や2008年のような大規模な市場下落に備える。現金保有比率の調整も検討。
割合で示すと、
このような割合で投資していくとバランスよくリスクを管理できる。
結論:投資家としてどう対処すべきか
2025年4月14日にS&P 500で、デッドクロスが発生しており、短期的な弱気シグナルと見なされています。しかし、歴史的にはデッドクロス後の1年間で市場が回復するケースが多く、勝率66~69%、平均リターン6.3~26%とポジティブな結果が報告されています。
ただし、デッドクロスは一つの指標に過ぎません。2000年や2008年のような大きな市場下落時のようなリスクが伴います。投資判断を下す際には、複数の指標や市場の状況を総合的に考慮し、自分自身の投資目標とリスク許容度に合った戦略を立てることが重要です。
投資家としては、無理な逆張りや空売り、大勝ちを狙ってのレバレッジ投資をするのではなく、淡々と積立投資をすることがベストです。今の弱気相場は、将来のために安値で仕込むことができます。一括投資は、現金割合の多い人には向いていますが、日々の節約や副業で稼いだお金で投資をする人はやはり積み立てがいいです。

どうなることかと思たけど、戦術を立てて、想定リターンの高い投資信託へ積立ていくのがよいことが分かったにゃ!

先ほど示した戦略の通り、自身の資金割合を考えて、優良な投資信託を買っていきましょう。1年後、2年後に笑うためにも、今は下落相場!弱気相場を気にせず、買い増しが吉です。

ゴールデンクロスが形成される日まで、ひたむきに頑張るにゃー!!
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